危険な腰痛の判断「レッドフラッグ」
命にかかわる腰痛というものが、腰痛を持っている人全体の約1%~5%います。どういうものがあるかというと、悪性腫瘍、脊椎感染症、骨折、解離性大動脈瘤、強直性脊椎炎、馬尾症候群などがあげられます。
ヨーロッパ腰痛ガイドライン「レッドフラッグ」
ヨーロッパ腰痛ガイドラインは従来の腰痛(物理的・構造的・生物学的な損傷)の考え方ではなく、腰痛を生物的・心理社会的な要因からくる痛みの症状ととらえています。
レッドフラッグ
- 発症年齢が20歳未満か55歳超
- 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
- 進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)
- 胸部痛
- 悪性腫瘍の病歴
- 長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴
- 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ
- 全般的な体調不良
- 原因不明の体重減少
- 腰部の強い屈曲制限の持続
- 脊椎叩打痛
- 身体の変形
- 発熱
- 膀胱直腸障害とサドル麻痺
この中のチェックが1つでも当てはまる場合は、すぐに医療機関での検査が必要です。
当院では、このような「レッドフラグ」に該当するかしないかの判断もしています。
もし、該当する場合はすぐに必要な医療機関をご紹介いたします。