肩こり・五十肩の治療例
症例1
患者
40代 男性 江戸川区在住
来院
2016年10月
症状
3日前、起床時に右肩が急に痛くなり上がらなくなってしまった。右肩関節の前面~側面に痛みがあり、動かすと痛みが強くなる。特に何かしたわけでないが、うつ伏せで寝ていて起きたら痛みが出現した。仕事をするにも、通勤で吊革につかまるのもつらく支障が出ている。
治療内容と経過
≪初診≫
まずは肩関節の動きを確認。屈曲90°、外転90°、結帯、結髪、水平屈曲動作が動かしづらい。また、骨盤のゆがみが右に出ていた。右股関節の内転内旋が強く出ていた。骨盤と股関節のゆがみを整えるために右仙腸関節と右股関節にリコイルを行い、左の恥骨にアジャストを行った。骨盤を整えると肩の痛みは半減した。その後、腰と首と頭に鍼をした。動きと痛みはほぼ消失した。
≪2診目≫
1週間後に来院。痛みはほとんどなくなって日常生活にも支障がなくなったが、屈曲、外転、水平屈曲最大時に肩関節の奥の方に違和感を感じる。頸椎のゆがみを調整し、右鎖骨、右第1肋骨をエネルギーで調整すると違和感がなくなり、痛みが出る前の可動域よりも動くようになった。
同時に治療した症状
なし
主なリスティング、使用したツボ
Ⅰ-R、Ⅱ-L、股関節R、志室R、C5(1)R、上天柱R
考察
骨盤のゆがみからくる五十肩と推測した。五十肩など肩の症状でも骨盤のゆがみが関係していることは多い。今回の場合は普段の生活習慣のクセによりゆがみが発生し、うつ伏せで寝たことでゆがみを強くし痛みが出現したと推測できる。肩の痛みで肩だけを治療しても症状が戻りやすかったり、なかなか改善しないことが多い。骨盤を整えることで肩や首の痛みや動きを短期間で改善が見込める。